メニューを離れて(2)
「ベル イル秘話」 その1

【1992~1994年頃】
島に渡るにはキブロンから船で40分~50分程です。夏はべた凪の日が多いですが、冬は気をつけないと嵐のために帰れなくなる事がたまにあるそうです。

タラソの体験や仕事を終えて、港に着いた時に、帰りの船が来るまで若干時間がありました。港に一番近いカフェ・レストランに陣取ってカフェをしながらも、やはり食べ物の話になります。ひげの「H・D」と赤ジャケットの「P・S」が言うには「昨夜のカキは、大きかったけど味がいまいちだった」。私は「ブロンはおいしかった」等と話しているうちに、二人がいなくなって、間もなく「裏通りに魚屋があった!」といって、真カキとブロンを1ダースづつゲットしてきた。レストランから食事用のナイフを借りて来て小ぶりのカキをあけた。コレはうまかった。ブロンは「03」サイズ以下くらいしかなかったが独特の「こく」があった。ひげの「H・D」は「天然ものだ」といったが、本当かな?
あっという間に食べてしまった後には、グニャ・グニャに曲がったナイフが5本ほど残った。お金を少し置いて「もっといいナイフを!」と赤ジャケの「P・S」が言い放って全員船に飛び乗った。ハンカチでカバーしたが、みんな少し手に傷があった。

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