LA VILLE DE GUÉRANDE
中世の城壁に囲まれた「芸術と歴史の都市」
ブルターニュの宝石をめぐる旅
PATRIMOINE
塩田だけではない、ゲランド。5世紀から築かれた城壁が
完全な形で残る稀有な中世城塞都市です。
フランス・ロワール=アトランティック県に位置するゲランドは、5世紀から築かれた城壁が完全な形で残る稀有な中世城塞都市です。フランス文化省から「Ville d'Art et d'Histoire(芸術と歴史の都市)」に認定され、15世紀のPorte Saint-Michel(サン=ミシェル門)やCollégiale Saint-Aubin(サン・トーバン教会)など、歴史的建造物が今も街の中心に息づいています。
人口約1万7千人のゲランドは、塩の街としてだけでなく、観光と食文化の街としても活気にあふれています。毎週開かれるマルシェには地元の塩やクレープ、海産物が並び、石畳の旧市街にはクレープリーやブティック、ギャラリーが軒を連ねます。
大西洋に面したラ・ボール海岸まで車で10分。塩田、中世の街、そして海——この三つが交わるゲランドは、ブルターニュでも特別な存在です。夏のビーチは地元のファミリーや観光客で賑わい、冬は静かな大西洋の荒波が壮大な景色を見せてくれます。
ケルト文化の香りが色濃く残るブルターニュ地方。ゲランドもまた、その名前がブルトン語の「gwenn rann(白い土地)」に由来します。塩田の白い結晶、城壁の白い石灰岩、そして大西洋の白い波——白に彩られたこの街は、訪れる人の記憶に深く刻まれます。